洗練された専門的冠動脈治療を提供
虚血性心疾患に対するカテーテル治療に関しては開院 後10000例以上の治療を施行しており(約30%が緊急症 例になります)、経験豊富な循環器専門医が患者様の病 状や生活環境、お気持ちに合わせてどんな治療がベスト なのかを十分考慮した上で、お1人おひとりに合わせた” オーダーメイド医療”を提供すべく尽力しております。
開院以来、地域に住まわれる患者さんのための密着型医療を地道に行い、おかげさまで虚血性心疾患に対するカテーテルインターベンション治療(以下、PCI)を総計10000件以上施行して参りました。
当院でのPCIは、入院当日に治療、翌日退院を基本とする最短1泊2日の入院期間で施行させていただいております。
現在、当院の虚血専門オペレーターは6名で構成しており、24時間365日いつでも治療を施行できる体制を整えています。若手中心のチームの強みを活かした、フットワークが非常に軽快な循環器診療を提供することに関して、群を抜いていると自負しております。また、慢性完全閉塞性疾患(以下、CTO)や高度石灰化病変などの難易度の高い症例の治療実績も十分であり、他院で治療困難であった複雑症例や外科的介入が困難である症例などの治療も積極的に承っております。
循環器疾患の中で最も生命に直結する可能性のある心筋梗塞は、病態により急性心筋梗塞と陳旧性心筋梗塞に大別されます。
前者は、皆様ご存知の通り、治療時間までの猶予がない、予後を大きく左右する緊急性の高い心筋梗塞です。急性心筋梗塞に対するPCIは当院の1/3以上占めており、先述通り、フットワーク重視の診療が売りの当院では、ドクターだけでなく、コメディカルも非常にエネルギッシュであり、夜間でも救急車到着から治療開始まで30分以内の迅速な対応を可能としています。
一方、後者は、何年も冠動脈が閉塞して梗塞心筋が拡大した結果、心不全に至ってしまう心筋梗塞です。陳旧性心筋梗塞に対するPCI、主にCTOに対するPCIは特殊な技術・知識・経験が必要であり、本邦でも成功率が80%程度と言われています。
当院ではカテ室チーフの医師を中心にその成功率を95%以上まで引き上げており、時に、末期循環不全の状態下でも緊急的にCTO PCIを成功させることで患者さんを救ってきた経験も多く有します。
先述の通り、CTOに対するPCIには多くの特殊な素養が必要となること故、当院でも長年、知識並びに技術を磨き続けてきました。歴史的に見ると、豊橋ハートセンターが、CTO PCIを世界的に広く教育した恩恵は大きく、当院でもその継承した「心技」を常に患者さん一人一人に合わせ、ベストで安全なオーダーメイド医療を可能にします。
また、難易度の高い本PCIにおいて、合併症や有害事象など起こりやすくなることは言うまでもありません。高い成功率は維持することも勿論肝要ですが、当院では、安全性に最も注力したCTO PCIを提供することをモットーとしています。当院で行われるワークショップやライブ中継でご覧いただければ一目瞭然であることがご理解いただけると思います。
上記の通り、温故知新並びに自己研鑽の精神を胸に、今後もその成功率を100%近くまで上昇させられるよう日々邁進して参ります。