部門
診療看護師
基本情報
診療看護師(Nurse Practitioner)とは

大学院の修士課程における高度看護実践課程(クリティカル分野NP養成コース)修了した看護師であり、あらかじめ作成した手順書に沿って、医師不在時に特定行為をはじめとする医療行為を行うことができます。

名古屋ハートセンターでの診療看護師の取り組みや活動内容をお伝えします。特定行為に関しては厚生労働省のホームページをご覧ください。

Nurse Practitioner(以下NP、エヌピー)は5年以上の看護経験を持ち、指定された大学院修士課程で医学的教育を受け、高度な思考力、判断力、実践力を備えた看護師を指します。日本NP教育大学院協議会の試験に合格し晴れてNPとなります。診療看護師の質の標準化を図るために5年毎の更新制度になっております。

診療看護師の活動フィールドは、外来、一般病棟、集中治療室、手術室、カテーテル室などと幅広く、横断的に患者様に寄り添う医療を提供しています。心臓専門病院の使命として心臓手術を取り巻く医療を『つなぎ』『促進させる』役割を持っています。


診療看護師の役割

当院NPが一般病棟で行なっている役割は以下の通りです。

  • 各検査の同意書の取得
  • 手術前検査確認や必要な追加検査の確認
  • 検査結果、手術後の説明
  • 入院手続き、入院書類の管理、入退院日の調整
  • 抜糸や創傷管理などの医療行為
  • 転院搬送の同乗など多岐にわたり医師と協働して行なっています

集中治療室で行なっている役割です。

  • 人工呼吸器の設定変更
  • 点滴や鎮痛剤の調整
  • カテーテルの抜去

手術室で行なっている役割です。

  • 麻酔導入時の医師の補助・実施
  • 内視鏡カメラの操作
  • 手術助手
実績

以下のグラフは二年間でNPが行なった件数を表したグラフです。


診療看護師は医師業務をタスクシフト・タスクシェアの実施により医師業務削減に取り組んでいます。

タスクシフトできた時間により、医療の質の向上や外来待ち時間の短縮などにつながり病院への収益に換算することができます。

2019年では一人の診療看護師の活動により、①処置の代行90分、②手術介助60分、③書類・事務作業60分とすると1日210分の医師の業務を削減することができました。

1. 処置の代行

朝の処置(CV抜去、Aline抜去、ドレーン抜去): 30分

昼の処置(胸腔穿刺や創処置): 60分

2. 手術介助 閉胸
60分 (閉胸:30分、搬送:30分
3. 書類作成・データーベース入力
60分


診療看護師は、横断的な活動をしている強みとして他職種(医師、栄養士、理学療法士)との連携を強化し、患者様が求めている医療を提供できるように日々精進して参ります。

今後は、診療看護師のキャリアアップや教育プログラムの充実を目指します。

循環器専門病院の世界最高水準の医療を提供できるように一緒に働きませんか。 見学や短期研修等などいつでもお待ちしております。

スタッフ紹介

この春、診療看護師が1名増員となりました。
新たな役割拡大を目指して頑張って参ります。