心臓血管外科
心臓手術チーム

大動脈手術

大動脈は心臓から血液を全身に運ぶための太い血管です。大動脈がコブになって膨らんでしまう大動脈瘤と、大動脈の壁が避けてしまう大動脈解離があります。


いずれも人工血管に取り替える人工血管置換術が必要ですが、特に大動脈解離の場合、発症から48時間で半分が亡くなるという致死率の高い病気ですので、緊急手術が必要です。


迅速に対応する必要がありますが、当院は心臓専門病院であるため、緊急時のフットワークが非常に軽く、チームワークが優れているのが特徴です。


胸部大動脈手術では、頭(脳)への血流を確保しながら手術が必要となりますが、当院では中等度低体温・選択的脳循環法を用いて、手術時間を短縮し、迅速かつ良好な成績を得ています。


また、従来の開胸手術(胸の中央を切って手術を行う方法)に加え、胸の皮膚をまったく切らないカテーテルでのステント留置術(TEVAR)を取り入れています。患者さんの状態によって、手術・カテーテルもしくはハイブリッドと、最適な方法を提供しています。