呼吸ケアサポートチーム(RST:Respiratory Support Team)は、呼吸器科医師・看護師・臨床工学技士・理学療法士からなるチームです。
人工呼吸器を装着している患者さんの合併症回避、および人工呼吸器からの早期離脱を目的に活動を行っています。
チームの役割
活動内容
週に一度、人工呼吸器を装着している患者さんの回診をチームで行います。
主な活動は以下の通りです。
- 人工呼吸器の安全管理
人工呼吸器の設定や設置の再確認を行います。
- 合併症予防
口腔ケアを中心に、院外の歯科医と連携して行います。
- リハビリテーションの積極的な早期介入
呼吸器リハビリテーション専任の理学療法士が、早期介入を実施します。
上記の実践とスタッフへの指導を継続して行い、病院全体で人工呼吸器の早期離脱を促進します。
チーム構成スタッフ
- 呼吸器科医師
- 看護師(呼吸器センター看護師、急性・重症患者看護専門看護師など)
- 臨床工学技士
- 理学療法士
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重症の患者さんが多い当院では、褥瘡(じょくそう)に対する予防対策はなくてはならないものです。しかし最善を尽くしても褥瘡が発生したり、すでにある状態で入院される患者さんには適切な褥瘡治療も必要となります。
近年は褥瘡を含む様々な創傷にも対応し、多職種からなる創傷管理委員会を設置して予防と治療の両面から減少させる活動を行っています。
チームの役割
専門知識を持った認定看護師が対応しています
褥瘡をはじめとする、創傷や人工肛門、排泄などのスキンケアは、患者さんにとって生活の質を上げるためには非常に大切なことです。そうしたスキンケアに関する専門知識を持った看護師が、「皮膚・排泄ケア認定看護師」です。
患者の病気に関する診断や治療を決定するための思考プロセスや、病態判断力を強化した特定行為研修機関を修了した認定看護師が「皮膚・排泄ケア特定認定看護師」となります。
当院では3名の皮膚・排泄ケア特定認定看護師と1名の皮膚・排泄ケア認定看護師が中心となり褥瘡対策を行っています。また、週に一度多職種チームによる回診を行っています。
活動内容
- ポジショニング(良肢位)
- 褥瘡予防用マットレスの使用検討
- 適切な薬剤の使用検討
- 栄養状態の改善による全身状態の回復
連携医療機関と共同し、ケアの継続を図っています
当院は、救急・高度な医療を主として提供する急性期病院であるため、集中的な治療が終了した後は、連携している病院へ転院していただく場合が多くあります。
当院での治療が終了しても、褥瘡に対する治療や予防は継続的に行う必要があります。
そこで、転院先でも継続的に質の高いスキンケアを受けることができるように、ケア方法の統一を図っています。さらに、定期的に合同カンファレンスを設け、互いの課題や問題解決のための話し合いを行っています。
チーム構成スタッフ
- 医師 5名
- 看護師 5名
- 理学療法士 1名
- 薬剤師 1名
- 栄養士 1名
- 臨床工学技師 1名
- 事務 1名