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心臓手術
心臓手術心臓手術From名古屋ハートセンター(3)1.冠動脈疾患
配信日:2013.11.06 2025.03.02改訂
③心臓手術と対象疾患〜冠動脈疾患・冠動脈バイパス術
心臓自身を栄養する“冠動脈”が詰まったり(閉塞)細くなったり(狭窄)することで起こり、心筋梗塞や狭心症があります。動脈硬化が原因で発症することがほとんどですが、川崎病や冠動脈瘻が原因になることもあります。
冠動脈疾患に対する手術は、冠動脈バイパス術と呼ばれます。
詰まっている・もしくは狭くなっている冠動脈の更に先に、新しい血管(グラフト)を縫いつけます。新しい血液の通り道をつくるため、冠動脈“バイパス”術と呼ばれるわけですね。グラフトには、胸の内側にある内胸動脈や、足にある大伏在静脈が多く使用されます。胃にある胃大網動脈や手の橈骨動脈を使用する場合もあります。
手術中には人工心肺と呼ばれる機械を用い、心臓を一時的に止めて手術を行いますが、冠動脈バイパス術に関しては、人工心肺を使わないで手術することが可能です。この術式は、オフポンプ冠動脈バイパス術と呼ばれており、かつて平成天皇陛下が受けられた方法です。当院では開院から、単独の冠動脈バイパス術はオフポンプを第一選択とし、約97%で完遂しています。
人工心肺を用いないことにより、人工心肺に伴う体の負担・合併症を減らすことができると考えております。ご高齢の患者さんにも安全に施行することができ、論文掲載されています。また、肺の機能が悪い患者さんや、頭の血管に病気があり脳梗塞の危険が高い患者さんなどに、より安全にバイパス術を施行できると考えています。また、胸骨を切らず肋骨の隙間から行うMIDCAB(低侵襲オフポンプ冠動脈バイパス術)も手掛けております。
どの術式が最適か、医師と相談してください。
